2010年8月29日日曜日

近未来に思う事~「クラウド座談会 in Tokyo 麹町」に参加して~

近未来に思う事~「クラウド座談会 in Tokyo 麹町」に参加して~

8月28日(土曜日)に麹町で開催された八子さん( @tomokyun85 )の「クラウド座談会」に参加してきました。すごく刺激の多い会でいろいろと考えさせられる会となりました。
今回はそのまとめという訳ではなく、その前後で感じた事を書いてみたいと思います。

最近の若い人たちの近未来像とは?

遡ること1日、27日の金曜日のお客様訪問時に聞いた話。その方の息子さんは20代なのですが、その息子さんやその人の周りでは自分たちの未来を想像すると、マッドマックスやマトリックスのような廃れた世界を常に想像するらしいです。確かに言われてみてハッとしました。私の世代やそれ以上の方の場合は、近未来というと「鉄腕アトム」や「バックトゥザフューチャー Part2」のように、車が浮いてたり、大画面テレビ電話が当たり前になっていたり、ビルもいろんな形をしていて先進的なイメージを持っていたりするものですが、ここ数年のSF映画などを見るとことごとく未来は荒れ果てていたり、コンピューターが人間を支配していたり、暗いイメージのものばかりです。まずそこで1つ提案。

明るい近未来のスゴいテクノロジーの映画も作って欲しいです。

「先が暗い」と思わせてしまっていることで、若者は前向きになれないのかもしれません。「ドラえもん」のように無邪気に明るく、非現実的なテクノロジーを見て感じる事も大事だと思います。そういう機会が最近めっきり減っている事を実感しました。

八子さんのおもしろい近未来像

戻って、8月28日、八子さんのプレゼンの中で「近い将来、あらゆるところにタブレットが埋まっている、タブレットジェネレーションの時代が来る」という話がありました。私は完全に同意です。何を隠そう私は20年前の大学の卒業論文でこの内容を予言して書いてます。ですが、その座談会で私の周りの方の数名はこれに首を傾げている人がいました。どうやら一人1台の専用タブレットを持ち歩くのが主流になるので、各所には必要ないのでは?という意見でした。私の感覚では概ね若い方がそのように感じるようです。

私が「タブレットジェネレーション」がアリだと思う理由

私が卒業論文であらゆるところにタブが仕込まれる事を予言した理由は至極単純です。

お茶の水博士が iPad を持ち歩くところを想像できないからです(笑)

いや、真面目にそう考えてます。小型携帯電話のようなものはポケットに入るので、iPhoneのようなものは更に進化して今後もポケットの中に存在し続けると思うのですが、iPad クラスのものになると、お茶の水博士の生活スタイルでは全て壁に埋め込まれていて、声やテーブルに埋め込まれているキーボードで操作します。必要な時に既にそこにあるので「てぶら」で大丈夫なのです。「てぶら」に勝るものはありません。そうなった場合、iPad クラスのデバイスは無用となります。おそらくこの「お茶の水博士スタイル」が若い人には一切通じないのだと思います。

そういう意味でも若い人たちの中にはリアルな世界からの延長でしか考えられない、突拍子もない事を考える事ができない人が増えているような気がしてなりません。世の中の大発明のほとんどはそれらの枠を外した時に考え付くアイデアを軸としている事が多いと思います。そういう意味では、今後「ドラえもん」や「鉄腕アトム」のような「欲しい」という欲求だけで作った近未来のアイデアというものはすごく大切にしたいと思います。

とはいえ若い人を非難するつもりはありません。枠の外側を提供する人が少ない最近の風潮をどうにかしたいと本気で考えています。突拍子もないアイデア、誰も考え付かない枠の外側のアイデア、そういったものを提供できる環境が整えば、それは若い人たちの刺激にもなりますし、日本発のすごい企業が出来上がる可能性もあると思っています。

みなさんは私の意見に関してどう思われますか?もっと現実を見て、今出来る事を一歩一歩進む事も大事だと思われますでしょうか?

ご意見 twitter ( @uehamanaoki ) でいただけますと幸いです。もしくは練馬近辺で夜の席で。妄想話大好きですので、いつでもお願いします。

それでは。

8/29 Google Analytics 利用率は 35.6% (前週から0.1ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて 1社増えてました。

合計で 1,361社。前回の 35.5% から 0.1ポイント増えて 35.6% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

3週間で計4社増。来週から9月が始まります。どのように変化していくかこれからも見続けていきたいと思います。みなさんも後半戦良いスタートが切れるように夏バテの体調を整えて夏休みの残り(?)をお過ごしください。

それでは。

2010年8月26日木曜日

アクセシビリティJIS 改正の概要と押さえるべき点 - プロローグ

8月20日、アクセシビリティJIS が改正されました。

正式名称は、

JIS X 8341-3:2010 高齢者・障害者等配慮設計指針―情報通信における機器,ソフトウェア及びサービス―第3部:ウェブコンテンツ

です。

2004年に制定されてから6年ぶりの改正となります。

明日以降、下記内容にて順次アップしていく予定です。
希望がありましたらリクエストいただければ可能な限り対応します。
(すみません。本当は今日まとめる予定だったのですが・・・。プロローグのみとさせていただきます)

- 2010年版でどう変わった?

- 2004年版との比較(比較しない方がいい?)

- WCAG2.0との違い

- 気を付けるべき点

- これからアクセシビリティ対応をする担当者へ

- AA基準を目指している方へ

- 参考資料集

- 参考ツール集

こんな感じの内容を順不同で紹介していきます。

あまりにも眠いので今日はこの辺で失礼させていただきます。

おやすみなさい。

2010年8月24日火曜日

Webサイト高速化技法(1):物理的に近い場所にWebサーバーを置く

今回から新しいシリーズ始めます。
このブログサイトのタイトルにもなっているとおり、Webサイトのパフォーマンスを上げる手法を取り上げていきます。

第1回目からいきなり一番重要な内容を取り上げます。

(1)物理的に近い場所にWebサーバーを置く

どこに近い場所でしょうか?そうです。ユーザーに一番近い場所に置く事が重要です。

数年前、日本がインターネットブームになり始めた頃、まだ日本のデータセンターは高額で、米国の方が安くて回線も太いという理由から米国のデータセンターを借りてWebサーバーを運営している会社が多数ありました。

ですが、今では日本も十分安くなってますし、日本に住むユーザーがメインターゲットであれば当然サーバーは日本に置くべきです。

なぜ近いとパフォーマンスが良いのか?

理由は簡単です。

光でさえ地球1周するのに133msかかります。

光がそれだけかかるのに、通信はルーター等の接続機器を通る段階でルーティング処理が入り、余計に時間がかかります。

また、htmlの仕様上、1回だけの取得では最近の綺麗なWebサイトは表示されません。簡単に良くあるパターンを説明すると、

・html ファイルを取得
・その html ファイルに記載されている css ファイルを取得
・その css ファイルに import で記載されている css ファイルを取得
・その css ファイルに記載されている gif ファイルを取得

Webサーバーが米国にあるとした場合、たったこれだけでも地球を4周します。これらは並列には処理できないので、順次処理され、余計に時間がかかります。

最近の1html内に含まれるファイル数が平均30~50ファイルあるようなページではサーバーの物理的な場所の違いだけで軽く2~3秒の差が出てきます。平均で5~6秒という統計もあります。

ここである統計の記事を紹介します。

・ページの反応速度が0.1秒遅くなると、売上が1%ダウンする。(出典:Amazon調査)
・ページの反応速度が0.5秒遅くなると、アクセス数が20%ダウンする。(出典:Amazon調査)
・表示スピードが1秒遅れると、PVは11%、コンバージョンは7%、顧客満足度は16%ダウンする。(出典:Aberdeen Group調査)

このように、表示の遅れはビジネスに大きなダメージを与えます。

ファイル数を減らすとか、キャッシュサーバーを使うとか、いろいろな手段はありますが、それらよりもまずは、サーバー自体を物理的に近い場所に置くことを最優先にお勧めいたします。携帯ECサイトのいくつかはキャリアに直接専用線を引いて0.1秒にこだわっています。それだけの利益をもたらす場合は十分に投資に値します。

CDNでもいいの?

最近は CDN を使ってグローバル対応している企業も増えてきました。

ゲーム業界やエンターテインメント業界などの世界でコンテンツ販売することで利益を出す構造になりつつあるビジネスでは、これらの反応速度は最重要課題です。こういった企業から順に CDN などを使って世界中どこでも「近い」状況を作っています。最近のAkamai社長のコメントでは、コンテンツビジネスだけでなく、企業サイトもCDN化が進行しているようです。株主総会の動画配信など、ピーク時のアクセス数が想像できない場合などはCDNが特に有効です。

そこまで予算を投下できないという場合は

amazon EC/2 などの安く使えるクラウド環境を上手く利用する方法もあります。世界中にあるクラウド環境を利用して、リモートで同期を取り、ユーザーのIPアドレスから最も近いサーバーを判断してリダイレクトさせる。それ以降はそのサーバーにアクセスさせるようにすれば、今より2~3秒は早いアクセス速度を実現できます。仮想 CDN ですね。ただ、この場合は同期をとる場合などのセキュリティや運用方法に気を付ける必要があります。同期を取るポートにはIP制限をかけ、一定の時間のみアクセスできるようにする等をして対策を練る事で改ざん予防をすることをお勧めします。

次回、その(2)は・・・、まだ考えてません。近いうちに書いてアップします。

それでは。

2010年8月22日日曜日

8/22 Google Analytics 利用率は 35.5% (前週から0.1ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて 3社増えてました。

合計で 1,360社。前回の 35.4% から 0.1ポイント増えて 35.5% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

お盆前後の2週間で3社増ということで、やはりこの時期は動きが止まってしまうようです。9月にはまたリニューアルが増えると思いますので、その時期に注意してみたいと思います。

みなさんは夏休みはどうでしたか?連日酷暑でしたが体調は大丈夫でしたでしょうか?まだまだ暑い日が続きますが夏休みボケや熱中症にならないように注意して残りの夏を満喫しましょう。

それでは。

2010年8月20日金曜日

過去のイグ・ノーベル賞作品

今週は夏休み週間ということで、いつもの仕事モードのブログからちょっと脱線して、今年の夏に読んだ本の中から、おバカすぎて笑った「イグ・ノーベル賞受賞作品」を紹介します。

「イグ・ノーベル賞」とは?

人々を笑わせて、そして考えさせられる研究に対して贈られる賞です。ノーベル賞の反対語として紹介される事もありますが、いたって真面目で、真面目すぎるから余計におバカに見えてしまうという愛らしい研究ばかりです。

皆さんは「バウリンガル」をご存知ですか?犬の鳴き声のパターンから気分を判断して日本語に翻訳してくれる機械です。スタートはおもちゃだったのですが、研究が進むにつれ、より本格的に解析し、より真面目に取り組んでいることで最近ではかなり的中率は高いそうです。これも「イグ・ノーベル賞」受賞作品です。

「バター・トースト」を床に落とした場合、バター面が下になる可能性は50%ではなく62%

私の最も好きな論文がこれです(笑)。バターを塗ったパンを床に落とした時、マーフィーの法則よろしく、大抵の場合、バターの面が下になり、被害が大きくなってしまいます。これを本気で研究した人がいました。「被害が大きいから記憶に残り、バター面が下になった事ばかりを憶えているだけで、実は錯覚」なのか?それとも「実際にバター面が下になる確率が高い」のか?何万回と投げて結果を測定した人がいます。結果は上記の通り、50%にはならずに、62%。確かにバター面が下になる確率が高いという結果になりました。物理的にも、猫を落としても空中で身体を捻らせ上手く着地するように、バター面が重く、下を向きやすいということらしいです。ただしその重量差は微妙なので6:4程度の確率になってしまうそうです。私はこれを何万回と落として調べた研究者に敬愛の念を送ります。

紅茶に対しての理想的なビスケットの浸し方

これも研究した人がいます。結果は、

(紅茶の表面張力xビスケットに空いた穴の直径の平均x時間)÷(紅茶の粘性率x4)
 = 紅茶にビスケットを浸す際の理想的な幅の2乗

だそうです。この研究者は紅茶を飲む時は常に至福の時でしょうね。うらやましい限りです。

他にも

キーボードの入力状況から猫がその上を歩いたものと検知すると威嚇して誤入力を自動防御するシステム

地獄へ落ちる人の算出方法

おならの臭いを除去するパンツ

英国規格協会(BSI)が定めた「正式な紅茶の入れ方(BSI6008)」全6ページ

間違ったアポストロフィの使い方を指摘する「アポストロフィ保護協会」

などが受賞しています。どれも自然と顔が綻ぶような読んでいて楽しいものばかりでした。

こういう研究に没頭している時というのは心底幸せな時のように思います。私も歴史に残るようなおバカな研究をいつかはしてみたいと本気で思っています。

そんな感じの夏休みでした。

来週からはまた普通モードに戻らせていただきます。(戻れるかな?)

それでは。

2010年8月17日火曜日

「ToDoリスト」と「タスクリスト」って同じなの?

「ToDoリスト」と「タスクリスト」って同じなの?

あるニュースでこんな説明がされてました。

  "Google の TO DO リスト「Google tasks」が機能拡張"

「TO DO リスト」と「タスクリスト」って同じ意味なのでしょうか?実際に Google Tasks のページを見ても説明文に

  "Keep track of what you need to do"

と書かれてます。

違いって無いんですかね?混同しててもよかですかね?

ということで意味を調べてみました。

Yahoo!辞書にて


トゥドゥ【to do】
するべきこと。しなければならないこと。「―リスト」

タスク【task】
1 課せられた仕事。職務。2 コンピューターで処理される仕事の単位。


らしいです。

なんか雰囲気からすると、

ToDoリスト:仕事にかかわらず「銀行振り込み」等のプライベートも入れて
  「やるべきこと」をリスト化したもの

タスクリスト:業務で指示された仕事をリスト化したもの

に分けられそうです。

使い分けるべきなのでしょうか?

いろんなツールを見ても ToDo と Task は混同して書かれているようです。一部のツールでは ToDo の中に private と business tasks と分けて整理できるものもあるようです。結論を言うと、ほとんどの場合で使い分けてないので使い分ける必要は無いと思います。

が、個人的には

 ToDoリスト:人に見せないプライベートなやることリスト

 タスクリスト:人に見せる(やってる業務をアピールする)ための業務リスト

として使い分けた方が良いように思います。誰にも見せたくないリストと共有したい(他の人のも知っておきたい)リストは意味が大きく違います。そういった点でも上記内容にて使い分けてみるのもいいかと思います。

一部で「期限の無いもの=ToDoリスト」「期限のあるもの=タスクリスト」という認識をしているものもあるようですが、感覚的にそうすると使い分けって難しいと思いますし、無理やり期限を決めて全てタスクとして扱ってしまい、ToDoリストの意味が無くなる事もしばしばです。

みなさんは使い分けてますか?
使い分けてないようであれば、このような使い分けをしてみてはいかがでしょうか?

それでは。

2010年8月16日月曜日

マーケティング頭脳を持つ自動販売機に会ってきました

品川駅に設置してある「マーケティング頭脳付き」の自動販売機を見てきました。

タッチパネルに商品や広告を表示し、前に立つ人を認識して、その人にあった商品をお勧めする機能をもっていたり、「マーケティング頭脳」を持っているという事で興味があり、近くまで行ったついでに品川駅で降りて見てきました。

近くで見ると普通の自販機



遠くで見ているとテキストと画像が表示されている(まだ広告機能は果たしてないらしい。広告ではなく、飲みたくなるようなメッセージを表示してありました)のですが、近くに行くと商品表示画面に切り替わり、普通の自販機のような画面になります。

おすすめ機能は何パターンか人を判別しているようです



私の前に購入していた女性の時は、ジャスミン茶、爽健美茶、水を「おすすめ」として表示してありました(その女性は別のお茶を購入してました)。さて、私の番、私の時は、ポカリスウェット、水、コーヒーをおすすめされました。男女の区別は出来ているようです。また、一度離れて、広告画面になってから戻ってみても同じ商品を勧められました。ある程度誰かは判別してるのでしょうか?次はちょっと鞄を前に出して近づいた所、今度は、オロナミンCとコーラを勧められました。その後しばらく見てましたが、男女、年齢によってそれぞれ何パターンか持っていそうです。

ところで「おすすめ」されたものを買ったことありますか?

ちょっと論点をずらしてしまいますが、みなさんは「おすすめ」の表示で自分の選択が変わった事ってありますか?私はありません。いつも買うものは何パターンかに絞られていて、その中でその時の気分で選びます。「おすすめ」が影響したことはありません。統計上の趣味嗜好で「おすすめ」を選んでいるはずなので、結果が良いのは当たり前です。どれくらい統計の数字よりも良いのか結果を知りたいところです。

そもそもマーケティングじゃないような・・・

マーケティングを行うというのであれば、4Pや4Cについても最善策を打って欲しいのですが、気温によって価格が安くなるとか、そういう機能は無さそうです。セグメント分けしたターゲティングのみの施策のように思います。まぁそういうツッコミをする人自体少ないでしょうが、個人的にはかなり気になってしまいました。

ほかにも不安要素がいくつか・・・

他にも気になる点がいくつか感じられました。まず1つは、遠目に自動販売機に見えない事があるという事。今はメディアに取り上げられた事もあり、目新しく私のようにあえて見に来るという人も少なくないと思います。それで売上は上がるでしょうが、一段落着いたあとは少し不安です。遠目に見ると広告が動いているだけで自販機と思わず、他の自販機を探してしまいそうです。二つ目に自販機の前に人が立つと広告が表示されない=広告の意味をなさないということ。三つ目はユーザーインターフェースが高齢の人には厳しく感じました。硬貨を入れる場所、ボタンではなく商品の画面を押す所など、買う段階で迷って購入できない人がいるのではないかと感じる事もあります。

せっかくの最先端技術であるならば

最先端技術を取り上げているのに使いづらくなっている印象がありました。せっかく最先端なので、目の見えない人でも硬貨やSUICAで購入しやすく、また、点字モニタ等で商品を選べるようにしたり、色弱の方の為に色合いを考えたり、視力の弱い人の為に顔を近づけるとその部分が拡大されたり、アクセシビリティも考慮して欲しいと感じました。特に高齢者には買いづらいと思いました。高齢者はボタンの方が明らかに押しやすいですし、硬貨を入れるところ、お釣りを取り出すところなどは色合いも含めてもうちょっと考えて欲しかったです。

今後の更なる改良を

まだ品質的にはプロトタイプだと思います。今後バージョンを上げていくうちに上記問題を解決して本当に売れる自販機にしていって欲しいと思います。

最近は酷暑続きで、自販機の需要も相当高まっていると思います。このタイミングでいろんな調査をしてより良い自販機にして欲しいものです。

今回はこのくらいで。

それでは。

2010年8月15日日曜日

8/15 Google Analytics 利用率は 35.4% (前週と変わらず)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週と全く変わりませんでした。

合計で 1,357社。35.4% の利用率です。

ちなみに

SiteCatalystも変わりありませんでした。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

この調査も夏休みのようです。動きが止まりました。またメンテナンスなのかチェックしていないだけなのか、サーバがダウンしている企業もいつもより多めでした。今までの傾向では今週動きが無かった分、来週の数値は大きく増えそうな気がします。

私も夏休みに入り、子供と酷暑の中、熱中症にならないように気を付けながら遊んでます。皆さんも水分補給を忘れずに夏休みを思いっきり楽しんでください。

それでは。

2010年8月12日木曜日

Webサイト運用も「攻め」と「守り」のバランスが大事

Webサイト運用も「攻め」と「守り」のバランスが大事

Webサイト運用系の雑誌を見ると、ほとんどの雑誌が「LPO、SEO、SEM、アクセス解析、A/Bテスト、レコメンド、・・・」といった「攻め」系の記事ばかりが目立ちます。当然、それらをやることで、Webサイトによる売上の増加や、会員数の増加、ブランド価値の向上といったメリットがあるために記事にしている訳で、悪いことでは全くありません。むしろ必要な技術ですので積極的に取り入れてサイトの価値を向上していってもらいたいものです。

ただし、目先のメリットにばかり気が行ってしまうと大変な事になります。

売上を追及するあまりに・・・

ここであるサイトが取った施策を一部紹介いたします。そのサイトはECサイトで、目新しい商品を次から次へと出して話題を呼んでいたサイトでした。そのサイトの運営者はかなり極端な施策を取っていました。運営費用のほとんどを広告費に当てていたのです。「ユーザーに来てもらう事が最優先」ということで、サイトの中よりもサイトに来させる事に重点を置いていました。ですので、肝心のサイトは見た目も品質も悪く、いわゆる「ざる」状態だったのです。それでも逃げていく客を追いかける事はせずに、それ以上の新しい客を呼ぶ事に専念していました。その結果、みなさんも想像つくと思いますが、しばらくの間はユーザーも増え、その増えた分だけ売上も増えていましたが、ある期間からパタっと客足が途絶え、広告費を増やしてもなかなかユーザーが増えてくれない状況となってしまいました。その後は言うまでもありませんね・・・。

逃げたユーザーはどこへいったのか?

想像してみてください。あなたはユーザーです。欲しいモノがあります。それを購入する為にショッピングサイトへアクセスし、欲しいモノを見つけました。それを買い物カゴへ入れていよいよレジへ。カード番号を記入して「購入」ボタンを押したら・・・あれっ?・・・404エラーになってしまいました。みなさんはどうしますか?このサイトでは購入できないため、他のサイトに行って購入しますよね?私だったら、おそらくこのサイトは二度と使わないと思います。

上記の例はやや極端ですが、欲しいモノが買えない時、ユーザーはほとんどの場合、類似サイトに移動して購入するといいます。リンク切れや表記ミス、在庫管理の不備がユーザーを減らすだけでなく、競合にユーザーを渡してしまう事になります。

そうです。上記の広告費に予算のほとんどを注ぎ込んでた会社は、自分の会社の広告費でユーザーを競合に流して競合の利益にしていた訳です。

サイトの土台(品質)がしっかりしていないと、その上でのプロモーションが逆に取り返しのつかないマイナスとなってしまう事もあるのです。

土台(品質)とは

簡単に想像がつくところでは「リンク切れ」ですね。ユーザーはリンク切れがあると一気に購入のモチベーションが下がってしまいます。まずはリンク切れは絶対に無くしたいところです。他にも「セキュリティが伴ってない入会・購入処理」はユーザーを不安にさせます。こういった土台(守り)がないとプロモーション(攻め)はマイナスに働きます。

どんな勝負だってそうです

スポーツもそうです。極端なシフトをとったチームが優勝することはまずありません。「攻め」と「守り」のバランスが重要です。「3点とられても4点とる」と言っている人がいたら、それは先に挙げた会社のような結末を迎えることになるでしょう。また、当然「守り」だけでは勝つことはできません。

まず「守り」、そして「攻める」、これが大切

「品質管理は地味だし面白くないから」とか「リンク切れがあったって・・」と思っている方、それはプロ野球選手が「オレは守備は好きじゃないからバットだけで稼ぐ」と言っているようなものです。あるいはサッカーの監督が「点取るのが楽しいから全員フォワード」と言っているのと同じです。やや厳しい表現をさせてもらえれば、一部職場放棄とも取られかねない行動だという認識を持っていただきたいです。

最近はいろんなサービスがあります

今までは目視での対応など、煩雑な半面、報われないといった事もあったと思いますが、最近はいろんなサービスやツールが出てきて、報われないといった事は無くなってきています。「急がば回れ」という言葉もあるように、基礎をしっかり作っておかないと確実に損をします。基礎作りを大切にWebサイト運営を行うようにしてください。

最後は宣伝(すみません)

私の会社は「攻め」も「守り」も得意としております。一度ご相談ください。どこが足りないのか無料チェックいたします。(宣伝は控えめにしておきます)

ということで、土台(品質)はしっかり固めて安心して利益を追求できるような体制を築いていってください。

以上です。

2010年8月10日火曜日

「革命xテレビ」は本当に革命を起こしたいと思っているのか?

「革命xテレビ」は本当に革命を起こしたいと思っているのか?

皆さんは「革命xテレビ」という番組をご存知でしょうか?毎週日曜日23:30からTBS系で放送されている情報系番組で、世界中の最新情報を「生」で伝える事をウリにした番組です。放送1回目では、Ustream や iPad などの最新技術を駆使して番組構成した結果、周りの予想どおり、グダグダで先行き不安になるような内容となってしまいました。

それが最近では

先週、今週とみた限りでは、序々にまとまってきたように思います。それもそのはず、まず印象が「画像がきれいになった」ということです。開始当初は Ustream 配信を売り物にしていたのですが、明らかに「画質が悪い」「動画が途切れる」「音声が聞き取りづらい」といった問題が発生し、ユーザーにストレスを感じさせる結果となってしまいました。最近では事前に取材をした「録画」を放送することで「安定した」「綺麗な画像」を放送するようになりました。

ほかにも中継の数を減らして、バタバタ感を減らしたというのも好印象の結果かと思います。

しかし、どうもしっくりこないんです。何か面白くないんです。原因は分かっています。

それって革命に近づいてますか?

当初は革命を起こす気で相当無茶な企画ばかりでした。その為、いろんな想定外の事(私から見たら全て想定内のようにも見えましたが)が起こりグダグダになっていました。でも、それでいいと思います。このまま当たりさわりのない無難な情報番組になり下がるのは誰も期待していません。某局のTプロデューサーの番組のように「そこまでやってもいいのか?」的な企画を期待しています。

情報も新鮮味がない

昨日の放送の温度が分かるフライパンなども他局で既に紹介されてたものですし、私の見た中で、初めて知ったものというのはありませんでした。特に「世界で200万人の人が見た」とか紹介されるYouTube動画などは、既に200万人の人が見てる訳ですから情報としては既に古い部類に入ります。

そういったものよりも、自分たちで考えて作りだしたコンテンツなどもどんどん出して良いと思いますし、もっと誰も見たことのない情報を掴んできて欲しいです。少なくとも twitter をしばらく覗いてたら見つけられるようなものではなく。

このままだと「Ustream は使いもんにならない」とか「ネットと放送はやっぱ合わないんじゃないの?」と悪い方向に結論付けられてしまいそうなので早く何とか打破して欲しいものです。

期待しています

まだまだ期待しているユーザーは多いと思います。ハマコーさんも眠い目をこすりながら応援してくれてます。今のうちに「電波少年」をも凌駕するような弾けたコンテンツを量産して、是非とも革命を起こして欲しいものです。

ということで、雨さん、麻耶さん、応援しております。がんばってください。

それでは。

2010年8月8日日曜日

8/8 Google Analytics 利用率は 35.4% (前週から 0.2ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて 8社増えてました。

合計で 1,357社。前回の 35.2% から 0.2ポイント増えて 35.4% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは前回から1社増えてました。

企業サイトには 105社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

多くの企業が夏休みに入っているようですが、GoogleAnalytics の導入数は相変わらず増加の一途です。来週は落ち着くのでしょうか?

夏の甲子園も始まりました。レジャーで外に出かける事も多いと思います。水分補給はこまめに行い、熱中症や脱水症状にならないように注意しながら楽しんでください。

それでは。

2010年8月4日水曜日

【書籍紹介】「君子を目指せ小人になるな~私の古典ノート~」北尾 吉孝 (著)



オンライン書店ビーケーワン

第1章
  私にとっての中国古典
  1. 君子の生き方、小人の生き方
  2. 私が中国古典から学んだ人生観
第2章
  君子と小人 - 孔子の人間教育法
  1. 「論語」の力
  2. 「君子」の字義
  3. 「君子」の定義
  4. 孔子にとっての学問
  5. 孔子の教育方法
  6. 弟子たちに対する孔子の評価
第3章
  君子に備わる五つの得 - 「仁」「義」「礼」「智」「信」
  1. 「徳」とは人間の本性そのもの
  2. 徳の根本となる「仁」
  3. 「義」は良心より発する
  4. 人間関係の根本にある「礼」
  5. 「智」は人間を変える
  6. 不変の徳としての「信」
第4章
  君子の条件 - さまざまな君子像
  1. 君子の三つの基準
  2. 理想的な人格の四つの基準
  3. 私が考える君子の六つの条件
第5章
  天命を知る - 何のために生きるのか


何回も読みたくなる良書

私は良書には2種類あると思っています。

1つはどんどん頭の中に入って来て咀嚼しやすく「腑に落ちる」感覚のあるもの。「分かりやすい」「自分に合っている」と評されるものがこの部類かと思います。

そしてもう1つは何回も読む必要があるもの。ただし、読む度に新しい発見があったり、読んだ時の心境やタイミングでとらえかたや気になる部分が違ったり、年齢を重ねる毎に読むと深さを感じたりするもの。

この本は完全に後者です。

実は私はこの本を読んだのは3回目なのですが、読む度に新しい部分が身体に沁み込んでいく感じがします。

中国古典は文字通り古くから読み続けられてるもので、それだけの価値があり、それらを北尾さんが分かりやすく解説してくれています。若い人でも大丈夫ですが、おそらく読む度に、年齢を重ねる度に分かる部分が増えてくると思います。
私はこれを枕元にいつも置いてます。

ちょっとした時間に1つだけ読み進む。それだけでも気持ち良く眠れる時があります。中国古典は本当に奥が深いと思いました。時々、少しずつ読む。それで十分な本です。皆さんも枕元に置いて読んでみませんか?

それでは。

2010年8月1日日曜日

8/1 Google Analytics 利用率は 35.2% (前週から 0.1ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて 7社増えてました。

合計で 1,349社。前回の 35.1% から 0.1ポイント増えて 35.2% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは 1社減っていました。

企業サイトには 104社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

このGoogleAnalytics調査のブログは毎週日曜日に書いてますが、だいたい「龍馬伝」を見ながら3828社分をクロール、結果集計までさせて、ブログには数字だけを入れ替えてから出してます。だいたい毎週1時間30分ぐらいかかってますが、そんなに大変ではありません。そろそろ同じ仕組みで別の調査でもやってみようかなと考えている今日この頃です。何かリクエストがありましたら随時コメントください。

それでは。