2015年4月21日火曜日

上場企業サイトのモバイルフレンドリー対応率は 23.5%

先日(3月21日)、「上場企業3,562社のコーポレートサイトがモバイルフレンドリーに対応している割合は僅か21.3%」という記事を見つけたのですが、ここで使われていたURLリストが、2013年7月15日時点のもので、そこから新規上場や上場廃止、コーポレートサイトのリニューアルによるドメイン変更などもあったかと思い、私が毎週 Google Analytics の利用率の計測の為にアップデートしている URLリストを用いて上記サイトと全く同じ方法にて計測を行いました。

今回の調査は以下の内容になります。

  • 対象は 2015年4月18日時点での上場企業(証券コード番号を持っている企業)3609社のコーポレートサイトのトップページ1ページのみ
  • 調査期間は 2015年4月18日~20日(3日かかりました)
  • 調査マクロは上記サイトにて紹介されているものを利用


結果は以下のようになりました。

モバイルフレンドリーな企業サイト  842社 (23.5%)
非モバイルフレンドリーな企業サイト 2,742社 (76.5%)

※これ以外に robot.txt やIP制限により、Google社からのアクセスが出来ないサイトが 25社 ありました。

先に紹介した、 3月21日に他社で調査された結果は、

モバイルフレンドリーな企業サイト  759社
非モバイルフレンドリーな企業サイト 2749社

となってましたので、新たに対応が進んだというよりは、新規上場企業のコーポレートサイトがモバイルフレンドリーに対応した状態で新しく追加された。と考える方が正しいように思います。


また、非対応の詳細は以下の通りです。

モバイル用 viewport が設定されていません 2660社
テキストが小さすぎて読めません 2652社
互換性のないプラグインを使用しています 450社
コンテンツの幅が画面の幅を超えています 649社
リンク同士が近すぎます 2697社




※Google が定義する「モバイルフレンドリー」とは、上記の内容を数値化し、スコアを求め、それを「ユーザーエクスペリエンス スコア」として 80点以上のものを「モバイルフレンドリー」としています。

BtoBの企業で、モバイルからのアクセスをあまり想定していない企業も多く、未だに全画面Flashのページや、Framesetを用いたページ、marquee や blinkを多用したページ、アクセスカウンタのあるページ等も存在します。そういった企業は検索順位はあまり興味の対象ではないと思いますが、それ以外の BtoC や ECサイト等でも未だモバイルフレンドリーではないサイトが多くあります。これらについては、モバイルフレンドリーがどれくらい Google の検索結果に影響するのか、未知数ではありますが、今後は必ずモバイルの比重が増えますので、まずはトップページだけでもいいので、モバイルフレンドリーなページに変更されることをお勧めいたします。