2010年7月9日金曜日

アクセシビリティ・チェックポイント(4)- テキストに相対サイズを使用する?

(4)テキストに相対サイズを使用する?

これも「イメージ要素には ALT 属性を付ける」ぐらい有名なものですが、最近はこのチェック項目に対しての重要度が変わりつつあります。

本来は文字の大きさを変更させようとしても、絶対サイズ(pxなど)を使用していると大きくならない場合があるため、サイズを指定する際には相対サイズ(emなど)を使用するようにする、というルールがあり、一般的に浸透していました。

チェックツールでもスタイルシート内の px を探す事でチェックできるので容易に問題点を探せるという事もあり、調べやすい点や有効度などもあって浸透したものと思われます。

ですが、最近は

最近リリースされているブラウザはほとんどの種類で、「文字の大きさを変える」機能はなくなり、代わりに「画面全体のズーム」機能が追加されるようになりました。この「画面全体のズーム」機能ですが、画像なども併せてレイアウト崩れなく、全体的に大きくなるようになっています。ですので、絶対サイズで指定していても問題なく表示できます。

つまり、絶対サイズで指定することで困るユーザーが極端に減ってきています。

画面全体に1文字を大きく表示させるような強度の弱視の方はテキストブラウザベースのものを利用しますので、スタイルシートは関係ないですし、スタイルシートを利用して見れる程度の弱視の方は上記のようなズームで対応できます。

ということで、このチェックポイント「テキストに相対サイズを使用する」は優先度は下げても問題無いと思います。

この機能が必要な方がいらっしゃいましたら失礼ですが、連絡いただけますと嬉しいです。私の知識が足りない点をお詫びさせていただくと共に訂正をさせていただければと思います。

それでは。