2010年4月22日木曜日

3Dテレビの主な2方式について~メガネはいるの?いらないの?~

3Dテレビに関して各社発表が相次いでいます。大型液晶テレビから Nintendo DS の後継機、携帯電話など、画面がついているものは全て3Dに移行していきそうな勢いがあります。Panasonic かはらいよいよ FULL HD の 3D VIERA が発売されます。

そこで、「3Dメガネは必要なの?」「裸眼で見れるとか言われてるけど・・・」と混乱している人もいるかと思いましたので、まとめてみました。

3Dテレビの方式は主に4種類

3Dテレビには主に下記の4種類があります。

  A. アクティブシャッター方式(3Dシャッターメガネ必須)
  B. パターニング方式(3D偏光メガネ必須)
  C. 視差バリア方式(メガネ不要)
  D. レンチキュラー方式(メガネ不要)

この中で最近発表されている製品はほとんどが A. と C. ですので、この2方式について説明します。

A. アクティブシャッター方式

「フレームシーケンシャル方式」とも言われています。Panasonic や Sony が発表している大画面テレビがこの方式です。3Dメガネが必要ですが、画素数を落とす事なく、簡単な技術で安く開発できることから採用されています。


Panasonicのサイトではこのように説明されています

Panasonic 3D VIERA
http://panasonic.jp/viera/products/vt2/p_3d.html

Sony 3D TV
http://www.sony.co.jp/united/3D/static/technology/3dtv/

上記サイトに説明が載っていますが、簡単に言うと、右目用の画像と左目用の画像を次々と表示させ、3Dメガネがそれを認識して、右目用の画像の時は左目にシャッターをかけて右目だけで見るようにし、左目用の画像の時は逆に右目にシャッターをかけて左目だけでみるようにすることで3Dに見せるものです。

メリットとしては、
  ・画像がくっきり(ボケない)
  ・技術的に簡単
  ・2Dで見たい時に品質が落ちない(今までと同じ)
  ・斜めから見ても大丈夫(多人数でも大丈夫)


デメリットとしては、
  ・3Dメガネが必須、通常からメガネをかけている人にはつらい
  ・3Dメガネの電池が切れると使えない


などがあります。

主に「大画面/多人数向き」とされています。

C. 視差バリア方式(メガネ不要)

Nintendo 3DS や、携帯電話で使われるのがこの方式となります。裸眼で立体的に見えるというのが最大の特徴です。


HITACHIのサイトではこのように説明されています

HITACHI Woooケータイ H001
http://k-tai.hitachi.jp/h001/concept/

上記サイトに説明が載っていますが、簡単に言うと、画面に格子が入っていて、右目で見える部分と左目で見える部分にそれぞれの画像を表示させて立体に見せるものです。

Nintendo 3DS でどのように見えるのか気になる方は携帯ショップで H001 を見ると同じ方式ですので、かなり近い雰囲気をつかめると思います。

メリットとしては、
  ・3Dメガネがいらない(裸眼でOK)

デメリットとしては、
  ・画素数が半分になる
  ・斜めからは見えない(ぼやける)
  ・目の前の人のみが3Dに見える


などがあります。
※画素数が半分になると記載しましたが、元を倍の画素で用意して、それを半分にすることで今までと変わらない画質を提供しているものもあります。

主に「中・小画面/小人数向き」とされています。

両方に共通の注意点

おそらく全ての製品に「2D/3D切り替えボタン」が付きます
 これにより、気合いを入れなくて良いコンテンツは今まで通り 2Dで見る事ができます

寝ながらだと3Dになりません
 当たり前ですが、撮っている時が左右の視差を利用して記録してますので、画面は左右にのみ視差がでます。

それなりに疲れます
 立体に見えない人もいるらしいです。あと距離感がつかめずに疲れたり酔ったりすることもあるようです。それぞれの方式で向き不向きがあるようですので、買う時にはそれなりの時間、使ってみて疲れやすさを体感してみると良いかと思います。

今後の展望

それぞれの違いは下記サイトによくまとまっています。

http://www.sharp.co.jp/3d-tech/mechanism/index.html

今後は大画面でみんなで「気合いを入れて」見る時は3Dメガネを付けて、小さい画面で自分用として見る時には裸眼用で、すみ分けができてくると思われます。

3Dは一気に浸透の気配

すでにビデオムービーも3D機能が搭載される予定ですし、3Dは今年から一気に浸透する気配です。

「コンテンツ不足が問題」という声も聞こえますが、「ステレオ放送」や「二カ国語放送」がスタートした頃のように実験的な番組が出てきてそれなりに気合いを入れて見ていたように、「3D放送」というのが近い将来出てきて、しばらくの間は実験的な番組を気合いを入れて見ることになると思うので問題ないようにも思います。また、3D ビデオムービーで子供の運動会も3Dになったり、将来は「ステレオ放送」ぐらい当たり前になってくるんでしょうね。

あとは買うタイミングを間違えないようにしたいところです。

それでは。

P.S. アダルトコンテンツ業界には一瞬で浸透しそうな・・・(以下、自粛)