2010年10月31日日曜日

10/31 Google Analytics 利用率は 37.1% (前週より0.2ポイント増加)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、8社増えてました。

合計で 1,419社。前回の 36.9% から 0.2 ポイント増えて 37.1% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わらずです。

企業サイトには 108社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

このブログへのアクセス数が3カ月前に比べて倍に増えました。とってもありがたいことです。皆様、本当にいつもありがとうございます。今後もできるだけこのペースを保って情報をアップしていきたいと思います。もしアクセス解析とかアクセシビリティとか、セキュリティとかの関連で知りたい事などありましたら是非どんどんリクエストください。お待ちしております。

それでは。

2010年10月30日土曜日

[おすすめ図書] 鈴木敏文の「話し下手でも成功できる」(著)勝見 明

鈴木敏文の「話し下手でも成功できる」
セブン-イレブン流「感情経済学」入門
(著)勝見 明




[目次]
I部 話し下手でも成功できる
 第1章 どんな「話し方」をすれば、相手に伝わるのか
 第2章 人はなぜ、自分のことになると「保守的」になるのか
 第3章 人はなぜ、「長期的な利益」より「目先の楽さ」を大きく感じてしまうのか
II部 商売は感情で動く
 第4章 どうすれば不況下でも買ってもらえるか
 第5章 どうすれば顧客の満足度を高められるか
III部 自分の中の「保守的な心理」を克服する
 第6章 ブレイクスルー思考で新しい自分に挑戦する
 第7章 常に懸命であれば「行き当たりばったり」の生き方でもかまわない

[感想]
常にお客様視点での発想と理論の展開で、とても共感できる内容でした。「下取りセール」や「キャッシュバック」は「割引き」とは違うという例などを見ても、同様の内容は他のマーケティング理論の本の方が詳しく書かれていますが、この本は事例を挙げて「腑に落ちる」内容に仕上がっています。理論はどうでもよくて最終的にはお客様がどう感じるか、感性に訴えるにはどうすればいいか?を常に考え、行動してきた鈴木さんの話が、多くの分かり易い「お客様との会話」を通じて記載されています。内容的には使い古されたような「売るためのコツ」の羅列ではありますが、表現方法や長年のノウハウは勉強になります。

[情報]
『鈴木敏文の「話し下手でも成功できる」
- セブン-イレブン流「感情経済学」入門 - 』
出版社:株式会社プレジデント社
発行日:2010/5/27
著者:勝見 明
定価:1,300円(税込)

2010年10月28日木曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(7)― 7.1.3.1 OL,UL,DL要素

リスト表示をする場合は適切なリスト要素を使用する
また、リスト表示以外ではリスト要素は使用しない


リスト表示をする場合には、段落の階層にも気を使い、OL,UL,DL 要素を使い分けるようにしてください。また、リスト表示をしない場合(1つだけ段落を下げたい場合等)にこれらのリスト要素は使わないようにしてください。

実装方法

・OL, UL 要素の場合はリスト記号を含めて記述する
・DL 要素の場合はリストとして意味をなすように注意して定義する
・多段階リスト表示する場合は、それぞれの階層のリスト記号に気を付ける

悪い例

(OL, UL, DL を使用しない)
 - リンゴ</br>
 - バナナ</br>
 - パイナップル</br>

(他の要素を使ってリストを目立たせている)
<h3>1. 東京都</h3>
<h3>2. 神奈川県</h3>
<h3>3. 大阪府</h3>

リストとインデントは違います

よくインデントさせたくて1行だけリストを使っているパターンを見かけますが、1行だけの場合はリストは使用しないようにしてください。

重要度

  ★★(強く推奨)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.3.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.3.1  A

以上

2010年10月27日水曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(6)― 7.1.3.1 TABLE要素

テーブルをレイアウト目的で使う場合は構造要素を含まない
表として使う場合は構造要素を入れるようにする


TABLE要素を使う場合、レイアウト調整の為に使用する場合は、TH や CAPTION、SUMMARY 属性は使用しないでください。また、表として使用する場合(レイアウト調整以外の場合)は、TH や SUMMARY 属性を使って見出しを識別できるようにしてください。

実装方法

(レイアウト調整目的の場合)
・TH、CAPTION、SUMMARY 属性は使用しない
(レイアウト調整目的以外の場合)
・TH、CAPTION、SUMMARY 属性を使用して、表見出し、表全体の説明を挿入する

レイアウト目的でTABLE要素を使用するのは是か?非か?

以前はレイアウト目的での使用は良くない、レイアウトは全て CSS で定義するように、と指示されているガイドラインが主流でしたが、WCAG2.0 では、レイアウト目的での使用を認めています。ただし、読み上げツールの邪魔にならないように、見出しや説明は一切入れてはいけないという基準になっています。CSS への変更が工数が大きくなる場合は、TH や SUMMARY を外して対応するようにしてください。

TH属性は重要

表見出し(TH属性)は行に付属する場合もあれば、列に付属する場合もありますが、表として使用する場合には必ず TH属性を使用して見出しを入れるようにしてください。これは、視覚的にというよりは、読み上げツールが見出しとして認識する為に必要です。特に行や列が多い表では、読み上げツールが何処を読んでいるのか、ユーザーは把握しづらいです。行数・列数に気を配りながら、見出しも必ず入れて、目の見えない方にも分かり易くなるように意識しながら作ってください。

レイアウト目的とはいえ

「TABLE要素の中にまたTABLE要素」「TABLE要素の中でのインデント(P)」などは文法的に間違っているので良くありません。レイアウトの意味を理解して使用するようにしてください。


重要度

  ★★★(必須)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.3.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.3.1  A
  WCAG 1.0 checkpoint  5.1 (レイアウト目的以外の場合)

以上

2010年10月25日月曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(5)― 7.1.3.1 BLOCKQUOTE要素

BLOCKQUOTE 要素は引用にのみ使用し、インデントやレイアウト補正には使用しない

Q および BLOCKQUOTE は引用時に使用されるものなので、インデントなどには使用しないでください。

実装方法

・引用を用いる場面で BLOCKQUOTE を使用する
・インデントやレイアウト補正には使用しない

良い例

<BLOCKQUOTE cite="http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%9B%B8%E6%92%B2">
<P>相撲(すもう)は、日本古来の神事や祭りであり、同時に武芸でもあり武道でもある(「弓取り式」の本来の意味から)。</P>
</BLOCKQUOTE>

悪い例

<BLOCKQUOTE>
 <BLOCKQUOTE>
  <BLOCKQUOTE>
   <p><a href="special.html">スペシャルコンテンツはこちら</a></p>
  </BLOCKQUOTE>
 </BLOCKQUOTE>
</BLOCKQUOTE>


BLOCKQUOTE要素

BLOCKQUOTE要素は、引用という意味をブラウザやページリーダーに伝えるものです。引用とは違う使い方、例えばインデントなどに使用されると、リーダーが誤認識してしまい、一部のユーザーがページを理解しづらくなる可能性があります。


重要度

  ★★(強く推奨)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.3.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.3.1  A
  WCAG 1.0 checkpoint  3.7

以上

2010年10月24日日曜日

10/24 Google Analytics 利用率は 36.9% (前週より0.2ポイント増加)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、7社増えてました。

合計で 1,411社。前回の 36.7% から 0.2 ポイント増えて 36.9% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わらずです。

企業サイトには 108社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

とある理由でブログの更新が滞ってますが、これ(GA利用率)だけは続けます(笑)。最近はこのブログへのアクセスも平日が中心で土日は少なくなってきたので、ビジネス用途になりつつあるのかな、と自分に言い聞かせて今後も仕事ネタを増やしていこうと思います。

それでは。

2010年10月18日月曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(4)― 7.1.1.1 LABEL要素

フォーム・コントロールに関連したラベルには LABEL 要素を使用する

実装方法

・フォーム・コントロールに関連したラベルに LABEL 要素を定義する
・その中で FOR 属性を使用してコントロール情報を付加する



<FORM action="action.cgi" method="get">
<LABEL for="name">名前:</LABEL>
<INPUT type="text" id="name" SIZE="50"><BR>
<FIELDSET>
<LEGEND>性別</LEGEND>
<INPUT TYPE="radio" name="sex" id="male">
<LABEL FOR="male">男性</LABEL>
<INPUT TYPE="radio" name="sex" id="female">
<LABEL FOR="female">女性</LABEL>
</FIELDSET> <BR>
<INPUT TYPE="submit"> <INPUT TYPE="reset">
</FORM>

LABEL 要素

LABEL 要素を使用してフォーム・コントロールとそのラベルを明示的に関連付ける必要があります。

各 FORM コントロールのラベルに対して LABEL 要素を配置し、その中に FOR 属性を使用して、特定のフォーム・コントロールと関連付けます。その際に FOR 属性の値は、フォーム・コントロールの ID 属性の値と同じである必要があります。

また、「リセット」ボタンや、「送信」ボタン、およびイメージ・ボタンには、暗黙的に関連付けられたラベルがあるため、ラベルを関連付ける必要はありません。イメージ・ボタンの場合は VALUE 属性または ALT テキストにて関連付けを行います。

上記の定義を行うことで、ブラウザは、特定のコントロールにどのラベルが関連付けられているかをユーザーに明示的に示すことができ、ラベルをクリックすると、カーソルがフォーム・フィールドに移動するか、ラジオ・ボタンまたはチェック・ボックスの値が切り替わります。これは多くのユーザーにとって理解しやすく、マウスで実行できる操作の範囲が広がります。

重要度

  ★★(強く推奨)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.1.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.1.1  A
  WCAG 1.0 checkpoint  12.4

以上

2010年10月17日日曜日

10/17 Google Analytics 利用率は 36.7% (前週と変わらず)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、1社増えてました。

合計で 1,404社。前回の 36.7% から変わらずです。

ちなみに

SiteCatalystも 1社増えてました。

企業サイトには 108社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

私の会社では風邪が流行ってます。先週は順番に多くの人が休んでました。順番だとそろそろ私です(笑)子供も風邪気味なので栄養を取ってゆっくりしたいと思います。

それでは。

2010年10月16日土曜日

[課題図書] ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する

ブルー・オーシャン戦略 競争のない世界を創造する
(著)W・チャン・キム+レネ・モボルニュ、(訳)有賀裕子




[目次]
第I部 ブルー・オーシャン戦略とは
 第1章 ブルー・オーシャンを生み出す
 第2章 分析のためのツールとフレームワーク
第II部 ブルー・オーシャン戦略を策定する
 第3章 市場の境界を引き直す
 第4章 細かい数字は忘れ、森を見る
 第5章 新たな需要を掘り起こす
 第6章 正しい順序で戦略を考える
第III部 ブルー・オーシャン戦略を実行する
 第7章 組織面のハードルを乗り越える
 第8章 実行を見すえて戦略を立てる
 第9章 結び:ブルー・オーシャン戦略の持続と刷新
巻末資料A ブルー・オーシャン創造の歴史的形態
巻末資料B バリュー・イノベーション:戦略の再構築
巻末資料C バリュー・イノベーションの市場ダイナミクス

[感想]
この本の第2章で紹介されているフレームワーク、「戦略キャンバス」「四つのアクション」「アクション・マトリクス」の3つはビジネスモデルを作る上でとても有効です。特に「戦略キャンバス」は使わないとレッド・オーシャンのど真ん中で価格競争に追いやられ、みすみす負ける戦いを強いられる可能性もあります。この本ではこの「戦略キャンバス」をいろんな事業や事例に対して分かり易く取り上げ、それぞれ成功した戦略のメリハリ具合を説明してあります。

私はこの本を読むまでは「オーシャン」の部分は市場を魚に例え易いのでつけただけだと思っていましたが、この「オーシャン」の方にこそ深い意味があるように感じました。この本の中に直接は書かれてませんが、大洋にはいろいろな魚が住んでいて、それらはそれぞれ住んでいる場所も違えばエサも違い、生活スタイルも違えば季節で移動する事もある。海流に乗る事もあれば温度や異常気象で流れが変わる事もある。ブルー・オーシャンだと思っていた場所があっというまにレッド・オーシャンになる事もあれば、逆にレッド・オーシャンが移動していって元の場所はブルー・オーシャンに戻る事もあり、それらは時間とともにサイクルしていく。これらはまさしく「市場」であり、漁場を読む「目」というものが「マーケティング」であり、日本人はこれらの才能に長けていると感じています。もっとこの戦略を有効活用し、効率の良い(利益率の高い)漁をしたいと感じる一冊でした。

[情報]
『ブルー・オーシャン戦略 -競争のない世界を創造する』
出版社:株式会社ランダムハウス講談社
発行日:2005/6/22
著者:W・チャン・キム+レネ・モボルニュ
訳者:有賀裕子
定価:1,995円(税込)

2010年10月14日木曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(3)― 7.1.1.1 LONGDESC属性

ALT属性で定義したテキストが長文になる場合、説明を分離する

実装方法

・LONGDESC属性を用いて別ページにて説明文を入れる
・説明リンク(通称:Dリンク)を用いて別ページで説明する



<img src="http://www.blogger.com/bear.gif" alt="鮭を取る熊の様子" longdesc="bear.html" />
<a href="http://www.blogger.com/bear.html">鮭を取る熊について</a<&;

LONGDESCって何ですか?

あまり聞き覚えの無い属性ですが、仕様として存在します。おおよそ150文字を基準としていますが、ALTテキストが150文字を超える場合は、それ以内に抑えて、代わりに LONGDESC属性で定義したページにて説明を記入します。

あまり使えないと聞きましたが・・・

この属性自体新しいもので、数年前は対応するブラウザや読み上げツールが少なかったので、「無くても良い」との判断をされてましたが、最近では対応しているものが増えてきたので、ALT属性が長くなりそうな場合には LONGDESC を使うようにしてください。また、説明リンク(通称:Dリンク)を付け加える事で、目の見えない方以外の人も共通で内容を確認できますので、説明リンクは入れるようにしてください。

重要度

  ★(あった方が良い)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.1.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.1.1  A
  WCAG 1.0 checkpoint   1.1  A

以上

2010年10月11日月曜日

[課題図書] 北尾吉孝の経営道場 (著)北尾吉孝

北尾吉孝の経営道場



[目次]
第1章 経営トップの条件
第2章 リーダーの資質を磨く
第3章 強い組織をつくるには
第4章 財務戦略は経営の要
第5章 一気呵成に展開する事業戦略
第6章 サービス・商品開発も人に尽きる
第7章 営業を技術革新する
第8章 SBIグループの成長戦略
    - 自己進化による企業生態系の構築 -
第9章 SBIホールディングスの21世紀戦略

[感想]
前半は今まで出版されてきた「君子を目指せ小人になるな」や「何のために働くのか」などでも取り上げられていた内容をまとめて、より分かりやすくした感じです。仁義信の教えや利他の心などの話は多くの場合、若い人には理解しづらいものになりがちですが、これは20代の人にもすっと腑に落ちる内容になっていると思います。
後半はSBIグループの特に金融コングロマリット系の企業のそれぞれの戦略が書かれています。
どちらもすっと読めて分かり易く仕上がってますので、若くして企業家精神のある方におすすめです。

[情報]
『北尾吉孝の経営道場』
出版社:株式会社企業家ネットワーク
発行日:2009/6/19
著者:北尾吉孝
定価:1,680円(税込)

2010年10月10日日曜日

10/10 Google Analytics 利用率は 36.7% (前週から0.2ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、6社増えてました。

合計で 1,403社。前回の 36.5% から 0.2 ポイント増えて 36.7% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは変わりありませんでした。

企業サイトには 107社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

連続したイベントが無事終了しました。お世話になった皆様、協力いただいた皆様、本当にありがとうございました。今後より一層いろんな面で効果が出るように尽力してまいりますので、今後ともよろしくお願いいたします。

雨が続いて風邪気味の人が多いようです。体調を整えて、風邪をひかないように、うつらないように、うつさないように、気を付けて下さい。

それでは。

2010年10月9日土曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(2)― 7.1.1.1 OBJECTタグ

各オブジェクトにたいして代替コンテンツを提供する

FLASH などの拡張機能を利用する際に記述する OBJECT タグですが、この OBJECT タグで表示するメディア系のコンテンツは、目の見えない方だけでなく、サポートされてないブラウザや OS の為にも代替コンテンツを記述する必要があります。その際に、元の OBJECT タグで使用するコンテンツと同等の内容を伝える必要があることに注意してください。コンテンツの内容を代替画像やテキストで伝えることが難しい場合はその機能を説明するようにしてください。

実装方法

  ・OBJECT タグの中に title 属性を定義して、説明を入力
  ・画像などの代替コンテンツに alt 属性を定義して、説明を入力

FLASH 以外に使っても大丈夫ですか?

基本的には問題ありませんが、プラグインの導入率などの観点からあまり使われてないのも事実です。海外では Javaアプレット、MPEGビューワーなども比較的多いようですが、日本ではほとんど見られません。FLASH でそれらは代替できる事が多いので、FLASH を利用し、それらを見れない人(iPhone などもそうですね)の為のコンテンツ(画像やYouTube系の動画)および代替テキストは必ず入れるようにしてください。

重要度

  ★★★(必須)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.1.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.1.1  A

以上

2010年10月6日水曜日

アクセシビリティJIS チェックポイント(1)― 7.1.1.1 ALT属性

イメージタイプの要素には ALT属性を付ける

イメージタイプの要素(img 要素、area 要素、input 要素)には ALT 属性を付ける必要があります。これはアクセシビリティ対策だけでなく、SEO対策にも有用な為に、既にいろんなサイトでも実装されてます。基準も分かり易く、効果も分かり易いために制作ガイドラインやアクセシビリティガイドラインでは最初の方に出てきます。

なぜ、ALT属性が必要なのでしょう?

ALT属性が無いと、目の見えない方が読み上げツールやスクリーンリーダーを使用してページを音声で読み上げる場合に、画像の意味や目的を知る事ができません。これらはクローラーでも同じです。クローラーがサイトをクロールする際も、画像に ALT属性が無いと、その画像の意味が分からない為に、検索として見つけ辛くなります。SEO対策の為にも必須の対応項目となります。

「ALT=""」は是か?非か?

「ALT=""」の設定(俗称「空ALT」)を許可しないWebサイトガイドラインもありますが、アクセシビリティの観点から見ると、この設定は問題ありません。その画像自体に意味が無い場合、例えば、ブランクを画像で設定していたり、画像の中黒や罫線などは空ALTでも問題ありません。逆に「スペース」等と書いてしまうと、読み上げた時に意味が途切れてしまい、ユーザーに伝わりづらくなる事もあります。意味があろうが無かろうが、ALT属性は付けて、意味の無いものはALT属性の中身を空にしてあげれば大丈夫です。


重要度

  ★★★(必須)

ガイドライン

  JIS X 8341-3:2010  7.1.1.1  A
  WCAG 2.0 checkpoint  1.1.1  A

以上

2010年10月3日日曜日

10/3 Google Analytics 利用率は 36.5% (前週から0.2ポイント増)

今週も上場企業のWebサイト 3,828社分を調査してGoogle Analytics の利用率を調べてみました。

今週は先週から比べて、6社増えてました。

合計で 1,397社。前回の 36.3% から 0.2 ポイント増えて 36.5% となりました。

ちなみに

SiteCatalystは 2社増えてました。

SiteCatalyst久々に増加が見られました。企業サイトには 107社に入っています。
※SiteCatalyst は企業サイトには入れずにサービスサイトのみ導入している企業も多いので、これがそのまま導入数ではありません。

ここのところ個人的にいろんなイベントが続けざまにあって、ちょっとヘトヘトですが、すごく充実してます。来週ぐらいには落ち着く予定なのでそれまでの辛抱です。落ち着いたらいろいろとこのブログで報告していけると思います。それまでは更新頻度さがるかもしれませんがご容赦ください。

それでは。

2010年10月2日土曜日

Webサイト高速化技法(5):HTTP/1.0 と HTTP/1.1 の違い

みなさんは自社のWebサイトのHTTPプロトコルのバージョンをご存知でしょうか?

ほとんどのブラウザで「ページの情報を表示」を選択すると、HTMLページのヘッダ情報を見る事ができます。そうすると、下記のような情報をみることができます。

  HTTP/1.1 200 OK
  Date: Sat, 02 Oct 2010 13:12:41 GMT
  Server: Apache/2.2.3 (CentOS)
  X-Powered-By: PHP/5.2.6

これをみると、このページは

  - HTTP プロトコルは 1.1 を採用
  - WebサーバーのOS は CentOS を採用
  - Webサーバーは Apache/2.2.3 を採用
  - PHP 5.2.6 を採用

等といった情報が読み取ることが出来ます。
この、HTTPプロトコルのバージョンがページの表示速度に大きく影響します。

何が違うのか?

大きく2種類の違いを把握すると理解しやすいと思います。

1. 並行処理できる数が大きく違う

Webサーバーとの通信の回数が多いほど、その差は歴然です。以前に「Webサイト高速化技法(1):物理的に近い場所にWebサーバーを置く」http://uehama.blogspot.com/2010/08/webweb.html という記事を書かせてもらってますが、その中で例えば HTML ファイル中に画像が50種類呼ばれているとすると、50個を同時にWebサーバーに取りに行く事はできずに、並行処理をしながら数回に分けて取りに行きます。その同時に出せるリクエストの数が HTTP/1.0 と HTTP/1.1 では違います。なので読み込むファイルの数が多ければ多い程、その差が大きく拡がっていくととになります。

2. 1回のリクエスト/レスポンスの中身が違う

あまり技術的にしたくないので詳細は割愛しますが、HTTP/1.1 ではファイル1個を取りに行く時のリクエストとレスポンスの作業の効率化が図られています。画像ファイル1個を受信しようとした時、複数個のボールをサーバーに投げて複数個に分けて返していたのを、1個のボールの受渡しにまとめた感じです。これも経路が効率化されますので、ページ表示速度が大きく変わります。読み込むファイルの数が多ければ多い程、その差が大きく拡がっていきます。

もうすでに HTTP/1.1 に移行が終了していると思ってましたが

もともと私は全ての企業が HTTP/1.1 に切り替わっていると思っていたので、このような記事を書こうとは思っていなかったのですが、念のため調べてみるとちょっと予想外の結果になったので紹介します。

私が毎週報告している Google Analytics の導入状況調査を利用して、上場企業3828社のプロトコルを調べてみました。すると

HTTP/1.0 の企業がまだ 60 社も残っていました。

明らかにページ表示速度は変わります。変更するのはすぐに出来ますし、予算もかかりませんのですぐにでも変更されるのをおすすめいたします。

みなさんの会社の Webサーバーは HTTP/1.1 になっていますか?

一度確認してみてください。

それでは。