2010年8月4日水曜日
【書籍紹介】「君子を目指せ小人になるな~私の古典ノート~」北尾 吉孝 (著)
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第1章
私にとっての中国古典
1. 君子の生き方、小人の生き方
2. 私が中国古典から学んだ人生観
第2章
君子と小人 - 孔子の人間教育法
1. 「論語」の力
2. 「君子」の字義
3. 「君子」の定義
4. 孔子にとっての学問
5. 孔子の教育方法
6. 弟子たちに対する孔子の評価
第3章
君子に備わる五つの得 - 「仁」「義」「礼」「智」「信」
1. 「徳」とは人間の本性そのもの
2. 徳の根本となる「仁」
3. 「義」は良心より発する
4. 人間関係の根本にある「礼」
5. 「智」は人間を変える
6. 不変の徳としての「信」
第4章
君子の条件 - さまざまな君子像
1. 君子の三つの基準
2. 理想的な人格の四つの基準
3. 私が考える君子の六つの条件
第5章
天命を知る - 何のために生きるのか
何回も読みたくなる良書
私は良書には2種類あると思っています。
1つはどんどん頭の中に入って来て咀嚼しやすく「腑に落ちる」感覚のあるもの。「分かりやすい」「自分に合っている」と評されるものがこの部類かと思います。
そしてもう1つは何回も読む必要があるもの。ただし、読む度に新しい発見があったり、読んだ時の心境やタイミングでとらえかたや気になる部分が違ったり、年齢を重ねる毎に読むと深さを感じたりするもの。
この本は完全に後者です。
実は私はこの本を読んだのは3回目なのですが、読む度に新しい部分が身体に沁み込んでいく感じがします。
中国古典は文字通り古くから読み続けられてるもので、それだけの価値があり、それらを北尾さんが分かりやすく解説してくれています。若い人でも大丈夫ですが、おそらく読む度に、年齢を重ねる度に分かる部分が増えてくると思います。
私はこれを枕元にいつも置いてます。
ちょっとした時間に1つだけ読み進む。それだけでも気持ち良く眠れる時があります。中国古典は本当に奥が深いと思いました。時々、少しずつ読む。それで十分な本です。皆さんも枕元に置いて読んでみませんか?
それでは。