2010年8月12日木曜日

Webサイト運用も「攻め」と「守り」のバランスが大事

Webサイト運用も「攻め」と「守り」のバランスが大事

Webサイト運用系の雑誌を見ると、ほとんどの雑誌が「LPO、SEO、SEM、アクセス解析、A/Bテスト、レコメンド、・・・」といった「攻め」系の記事ばかりが目立ちます。当然、それらをやることで、Webサイトによる売上の増加や、会員数の増加、ブランド価値の向上といったメリットがあるために記事にしている訳で、悪いことでは全くありません。むしろ必要な技術ですので積極的に取り入れてサイトの価値を向上していってもらいたいものです。

ただし、目先のメリットにばかり気が行ってしまうと大変な事になります。

売上を追及するあまりに・・・

ここであるサイトが取った施策を一部紹介いたします。そのサイトはECサイトで、目新しい商品を次から次へと出して話題を呼んでいたサイトでした。そのサイトの運営者はかなり極端な施策を取っていました。運営費用のほとんどを広告費に当てていたのです。「ユーザーに来てもらう事が最優先」ということで、サイトの中よりもサイトに来させる事に重点を置いていました。ですので、肝心のサイトは見た目も品質も悪く、いわゆる「ざる」状態だったのです。それでも逃げていく客を追いかける事はせずに、それ以上の新しい客を呼ぶ事に専念していました。その結果、みなさんも想像つくと思いますが、しばらくの間はユーザーも増え、その増えた分だけ売上も増えていましたが、ある期間からパタっと客足が途絶え、広告費を増やしてもなかなかユーザーが増えてくれない状況となってしまいました。その後は言うまでもありませんね・・・。

逃げたユーザーはどこへいったのか?

想像してみてください。あなたはユーザーです。欲しいモノがあります。それを購入する為にショッピングサイトへアクセスし、欲しいモノを見つけました。それを買い物カゴへ入れていよいよレジへ。カード番号を記入して「購入」ボタンを押したら・・・あれっ?・・・404エラーになってしまいました。みなさんはどうしますか?このサイトでは購入できないため、他のサイトに行って購入しますよね?私だったら、おそらくこのサイトは二度と使わないと思います。

上記の例はやや極端ですが、欲しいモノが買えない時、ユーザーはほとんどの場合、類似サイトに移動して購入するといいます。リンク切れや表記ミス、在庫管理の不備がユーザーを減らすだけでなく、競合にユーザーを渡してしまう事になります。

そうです。上記の広告費に予算のほとんどを注ぎ込んでた会社は、自分の会社の広告費でユーザーを競合に流して競合の利益にしていた訳です。

サイトの土台(品質)がしっかりしていないと、その上でのプロモーションが逆に取り返しのつかないマイナスとなってしまう事もあるのです。

土台(品質)とは

簡単に想像がつくところでは「リンク切れ」ですね。ユーザーはリンク切れがあると一気に購入のモチベーションが下がってしまいます。まずはリンク切れは絶対に無くしたいところです。他にも「セキュリティが伴ってない入会・購入処理」はユーザーを不安にさせます。こういった土台(守り)がないとプロモーション(攻め)はマイナスに働きます。

どんな勝負だってそうです

スポーツもそうです。極端なシフトをとったチームが優勝することはまずありません。「攻め」と「守り」のバランスが重要です。「3点とられても4点とる」と言っている人がいたら、それは先に挙げた会社のような結末を迎えることになるでしょう。また、当然「守り」だけでは勝つことはできません。

まず「守り」、そして「攻める」、これが大切

「品質管理は地味だし面白くないから」とか「リンク切れがあったって・・」と思っている方、それはプロ野球選手が「オレは守備は好きじゃないからバットだけで稼ぐ」と言っているようなものです。あるいはサッカーの監督が「点取るのが楽しいから全員フォワード」と言っているのと同じです。やや厳しい表現をさせてもらえれば、一部職場放棄とも取られかねない行動だという認識を持っていただきたいです。

最近はいろんなサービスがあります

今までは目視での対応など、煩雑な半面、報われないといった事もあったと思いますが、最近はいろんなサービスやツールが出てきて、報われないといった事は無くなってきています。「急がば回れ」という言葉もあるように、基礎をしっかり作っておかないと確実に損をします。基礎作りを大切にWebサイト運営を行うようにしてください。

最後は宣伝(すみません)

私の会社は「攻め」も「守り」も得意としております。一度ご相談ください。どこが足りないのか無料チェックいたします。(宣伝は控えめにしておきます)

ということで、土台(品質)はしっかり固めて安心して利益を追求できるような体制を築いていってください。

以上です。